久しぶりに風邪をひいてしまいました。私は2011年以降、寝具は寝袋と決めていますが、冬になるとスナグパックのアンカークティカを頼りにしています。夏が過ぎて急に秋が来た頃から、私はナンガの寝袋を使って、掛け布団のようにして寝ていましたが、敷布団はサーマレストのリッジレストを使用しているので、背中が冷えたようでした。休日をほとんど寝たまま過ごし、なんとか体調が回復しましたが、アンカークティカの保温性が、安眠を約束してくれるので、とても信頼しています。中綿は化学繊維なので、重量や体積は、羽毛の寝袋と比べ増えてしまうのですが、背中の安定感が高いので、ナンガの寝袋より安眠できるようです。
私が寝袋とマットで寝るようになったきっかけは、2011年の東北地震で、このときになぜか、「体育館で寝泊まりする前提」で睡眠を取ろうと考えたからでした。その後マットの選定と寝袋の選定を経て、今の組み合わせに行き着きましたが、非常に初歩的な体験を重ねると、マットはクローズドセル、つまり空気を入れなくても良いマットの方が背中が疲れず、寝袋はまず、しっかり空気を密閉できる仕組みのものが重要だということがわかりました。
最初に購入したマットは、サーマレストのプロライト。層間剥離が起こらずに非常に良いマットでしたが、体重移動に伴い背中に違和感を覚えることと、幅が狭いので寝返りが打てないなどの不具合があり、スノーピークのマットレスを、封筒型の寝袋とともに導入しました。スノーピークは、アウトドア界のラグジュアリーブランド的な位置付けで、品物は大変良いものでしたが、封筒型の寝袋は密閉性が悪いので、身体の周りの空気がどんどん入れ替わるので、とても寒い思いをしていました。スノーピークのマットレスは非常に良かったので、家族の布団を全てスノーピークのものに切り替えました。しかしいくら丈夫なマットレスでも、毎日使用して、時々布団を干していると、幾つもの穴が空いてしまい、空気が抜けた状態で使っていました。流石に子ども達から文句が出たので、普通の布団に戻しました。
寝袋も種々の検討を行い、身体の大きい人に対応しているナンガの寝袋を導入しました。これは洗濯機で気軽に洗うことができたので非常に重宝しましたが、一度オキシクリーン漬けを行ってしまった結果、ふわふわ感(ロフト)が大幅に減少してしまったので、別の寝袋を購入するに至りました。羽毛でない寝袋はスナグパックのものを種々検討して、ソフティー3の寝袋、タクティカル仕様、夏用のジャングルバッグ、最後にはアンカークティカ。ほとんどをイギリスのアウトドアショップの通販で購入していました。スナグパックの良い所は、ゆとりのある設計(190cmの人が入れるような長さ)、丈夫で、靴のまま入っても大丈夫な内張が行われていること、安定感のある中綿でしょうか。中綿は化学繊維ですが、洗濯にも耐えられるし、水濡れにも強い仕様で、とにかく「ロバスト」という言葉が似合う寝袋です。可搬性や快適さをとると、ナンガの羽毛の寝袋が心地よいですが、どんなときにでも使える安定感は、スナグパックの方が上です。
長々と書いてしまいましたが、私は寝袋とマットで就寝しているという話でした。