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椎名文学と旅のキタナい思い出

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前回のポスト(https://junjitee.com/archives/634)にて、トラベラーズノートの沢野ひとしエディションが販売されたことを書きましたが、これに関連して、私の手に持っている椎名誠さんの著作を探したところ、自炊した『ももんがあ空っ風作戦』椎名誠 の電子書籍(PDFファイル)が手元のタブレット端末に入っていました。中古本は今でもAmazonで販売されているらしいです(https://amzn.to/3J2ri4P)。

この本を、本当に久しぶりに読みましたが、この人は国内外問わず、多くの土地を旅した人だったなということと、旅する先で、いろいろな食事をとり、いろいろな宿泊をして、いろいろなキタナい思い出が積み重なったと感心しました。本書を40ページほど読んだ中でも特に印象的だったのは、囲いのないトイレで大を行うこと、トイレ、というか便所が限りなく汚く臭かったこと、ホテルの隅っこで小便をしている跡がありアンモニア臭がひどかったこと、寒い土地での露天風呂が大変ぬるく、出る時が大変だったことなど、比較的ネガティブな体験が多く書かれていることに気づきました。

あなたの旅の思い出は、どんなことがすぐに思い浮かびますか?旅には綺麗な思い出と、よくない思い出があり、私は比較的、綺麗な思い出を多く思い出しますが、椎名さんは、ネタなのかもしれませんが、キタナい思い出を多く書き綴り、旅のドタバタ感を楽しく表現しているのではと思いました。

私は、旅のほとんどを仕事がらみで行ったので、自由行動でプランを立てながら旅することは非常に少なかったですが、仕事の合間に訪れた観光地や、旅程での数々の体験は、綺麗な思い出、キタナい思い出を、このブログを書く中で思い出しました。

綺麗な方の思い出は、オーストリアに出張した時に、サプライヤーさんに連れて行ってもらった観光地。もう20年前になってしまいました。この時に着用しているモンベルのダウンジャケットは、まだ持っており、モンベル製品の耐久性の高さに感心します。この頃の私は、かなり怖いもの知らずでした。

これは、アテンドしていただいた方。シェーンブルン宮殿に案内いただいた時の写真。肌を切り裂くような寒さが印象的でした。宮殿内のツアーも、日本人観光客に混ざらずに観て、なんとものんびりとしたツアーだったと記憶しています。

これは同時期に訪問した、マレーシアの、クアラルンプール国際空港。綺麗であるが、エスニック調の空気が印象的で、暑い国ほど冷房がよく効いていることを思い出しました。ここは、トイレはとても綺麗でした。

大体、インスタグラムやXに投稿する方々は、このような綺麗な風景や建物をカメラに収めるのが常ですが、椎名誠さん調の表現をすると、こういうところに着眼するのかな・・

これは、マレーシアのホテルの天井にあった、メッカの方角を示す表示。マレーシア国民のうちマレー人はイスラム教徒であり、1日の5回のお祈りを実施します。その際に、メッカの方角を向いて礼拝をするので、このような表示がホテルの天井に貼られています。

これは、マレーシアから帰国する際の機内食。20年前くらいです。写真に収めるものは大抵、綺麗なものばかりですね。今一度、椎名誠さん的な、キタナい思い出を探してみましたが、どうやら、私の脳裏のみに記録されているようです。

私は、椎名誠さんほどのキタナい思い出を体験していないですが、私にとってのキタナい思い出は、マレーシアでのトイレ体験でしょうか。先述の通り、マレーシア国民のうち、マレー人は、イスラム教徒なのですが、彼らは左手を不浄の手としており、大便をした後のお尻拭きを、左手で行います。そのため、ご飯を食べる時は右手を使い、「ナシゴレン」と呼ぶ焼き飯を食べるときは、右手で掬って食べます。このため、トラディショナルなマレーシアのトイレには、大便器の横に水道の蛇口とホースが備え付けられ、水で局部を洗い流しながら、左手でお尻を拭きます。これにより、トイレはびちゃびちゃになっています。

私が和式のトイレで大きな用を足す際に、ズボンの裾をたくし上げる癖は、このマレーシア滞在時に得たノウハウでした。ズボンの裾をたくし上げないと、裾が水でびちゃびちゃになるからです。

そのほか色々と、キタナい思い出があるのですが、あまり疲労すると読者の皆様が引いてしまうかもしれないので、この辺にしておきます。

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