隂山手帳は、全方位的な利用者のニーズに対応した、記録する習慣を持続できる手帳である。私はかれこれ15年以上くらい前から、隂山手帳を使っていると思う。覚えていないのは、その年が終わると、タイミングを見て手帳を捨てているからである。しかし、隂山手帳は捨てるべきでない貴重な記録であることを悟り、後悔している。

隂山手帳とは、小学校の先生から現職の「教育クリエイター」となられ、反復学習で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立、脚光を浴びた方による手帳である。毎年細々とマイナーチェンジを行なっており、最近はかなりフォーマットが固まってきた、息の長い手帳である。

隂山手帳は、ビジネスの利用者を想定しているようだが、学生さんも、リタイヤした方も使える手帳だと思う。そして、全く使わない記載欄があっても、気にならない構成が良い。

隂山手帳の構成は、4年分の年間カレンダー、1年分のカレンダー、月間カレンダー(カレンダー形式)、プロジェクトカレンダー(ガントチャート形式)、週間予定ページ、1行日記、目標管理、ノート、メモランダムと、とても豊富である。しかし、それらを全て活用するのは難しいので、個人に合ったフォームを埋めていけば良いと思う。

私は、週間予定ページをメインで使用しており、短期的な予定、1ヶ月以内の予定なら直接習慣予定ページに書き込んでいる。1ヶ月を超える先の予定は、月間カレンダーに記載して、タイミングを見ながら週間予定ページに記載している。月間カレンダーは、過去の行動を記録するものでもあるので、主なイベントを週間予定ページから転記している。

1年分のカレンダーには、取得した休暇や、旅行した場所について記録している。有給休暇の消化状況を確認することや、年間休暇計画をたてること、出張した時期の振り返りに使っている。

プロジェクトカレンダーは、最も使いこなしが難しいのだが、プロジェクト進捗を管理したり、複数の人の予定を俯瞰するには良い。ただしこの機能は、デジタルの方が利便性が高くなったので、ほとんど使わなくなった。

手帳を記入する習慣を、これからつけたい方は、1行日記を決まった時間に記入することをお勧めする。天気や体調を記載する欄があり、1行だけ記入すれば良いので、続けるのに苦労しない。

手帳に記載する習慣を持続するためには、簡単に記載できるフォーマットが手帳に準備されていることに加え、簡単に記載する時間を、こまめに取ることである。私はひととき、方眼シートに予定や出来事を記載する、バレットジャーナル形式の記録を試したことがあった。バレットジャーナル形式は、出来事の多少に合わせて、その日の記録量が変わってくる。このため、過去の振り返りの際にページ繰りが多くなり、検索性が悪いことに気がついた。このため見開き1週間形式のフォーマットを自分で書いて記録することとなった。

結論として、記載するフォーマットを自作することは、持続性に欠けるものであった。フォーマットを手書きで作成していたので、あまりにも手間がかかりすぎたことが一因であった。これと同類の事象として、フリー日付形式のスケジュール帳も、フォーマットを完成させることを持続するのが難しいので、お勧めできない。

隂山手帳は、さまざまな行いたいことに合わせて、多彩なフォーマットが準備されているので、自分に適したフォーマットを埋めていけば良い。なので、自分にとって不要なページがあっても邪魔がらずに、気が向いたら記入してみてほしい。

最後に書き忘れていたが、「陰山コラム」なる週ごとに書かれているメッセージは、全く読んでいない。そろそろネタが尽きている頃だし、隂山さんのメッセージを書くよりも、名言集などにしたらどうだろうか。

投稿者 junjitee

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