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なぜ私は、寝袋で寝るようになったのか?

私は2011年の3月から、寝袋で寝るようになった。大きな理由がないのであるが、「体育館で寝る」ことを想定して、いつの日にか、寝袋で寝るようになった。厳密には、下にはマットを敷いているし、冬には電気毛布を追加している。また、室内にはオイルヒーターを使っているので、ほぼ完ぺきな環境下で寝られるため、体育館で寝ることを完全に想定してはいない。何しろ、健康第一である。

もし、体育館で寝るとなると、外気や地熱との遮断が必要になる。外気の遮断を想定すると、ロフト(羽毛が膨らんでいる度合い)が多い、羽毛800グラム以上の寝袋が必要だと分かった。化学繊維の場合は、公称の耐寒温度が、マイナス30度くらいの寝袋(スナグパックにあります)がようやく使えるレベルであろうか。ちなみに寝袋の耐寒温度は、屈強で新陳代謝の激しい大人の男性(アーミー所属)を基準にしていると感じる。

よって寝袋を選ぶときは、耐寒温度の半分に耐えうる温度を、目安に選ぶのが賢明だと思う。メーカー推奨の、耐寒温度を鵜吞みにしてはならない。

下に敷くマットもいろいろ探索したが、結論として、「サーマレストの空気式でないフォーム材のマット」がベストだと分かった。空気を入れて膨らませるタイプのマットは、私が使った感じでは、態勢を変えるごとに空気の移動が激しくなり、寝心地が変わってしまう。空気マットは心地よいのだが、背中が受けるストレス、態勢の変更に伴うマットの形状変化が、背中へのストレスとなってしまう。

あと分かったことは、慣れてしまっては、高価なマットレスは必要ないかなということ。近年、エア何とかというようなマットレスが、高価な価格で販売されているが、おそらくこれらを使わなくとも、そこそこ快適な睡眠が得られることが、数々の実験により体感した。

あと重要なのは、首回りの気密性。首回りは外気が入りやすいので、しっかり密閉することが必要である。寝袋のスペック上の体感温度と、実際の体感温度との違いは、外気の流入度合いが大きく影響していると思う。

あとは、寝袋内部のスペースと、内部スペースの作り方。寝袋の外殻には、伸びる仕組みと、ゆとりを持った仕組み、ほとんど伸びない仕組みがある。モンベルの優秀な寝袋は、伸びる仕組み。私の好きなスナグパックの寝袋は、身長190cmくらいまで対応している、ゆとりの仕組み。ほとんど伸びない仕組みは、その代わりに羽毛の充実度が高く、耐寒性を補完している。

幸い私は、ここ13年ほどは、体育館で寝袋を用いて寝る機会が無い。今後もなかろうと楽観しているが、私はおそらく、寝袋で寝る生活を変えないであろうと思う。

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