TRIBLOG

ボタンダウンシャツを気続けることとトラッドの気概

私の保有するシャツの90%以上は、ボタンダウンシャツである。私が元来の面倒くさがり屋であることが由来するので、こだわりがないのだが、あえて言えば、私が影響を受けたトラッドと、襟が描くカーブが好きなことが、ボタンダウンシャツが好きな理由となる。

私が好きなトラッドとは、「Jプレス」をはじめとするトラディショナルなファッションのことであり、年代によっては「VAN」や、「ブルックス・ブラザーズ」に傾倒されたかたも多いことであろう。あと、若い人の認知としては「ポロ・ラルフローレン」が有名であろうか。

私が若い頃は、Jプレスを扱う個人経営店が田舎町にあり、そこによく入り浸っていた。独特の光沢を放つチノクロスのパンツ(略してチノパン)を履いたり、かっこいいアイルランド製のセーターを購入していた。ビジービーバーの鞄も多数購入していた。

そのうちに、衣服の量販店が勢力を強め、そこそこ品質の良い、とても安価な服が大量に市場に投入され、ここでもトラッド的な商品が大量に販売されていた。そして私は、ユニクロのボタンダウンシャツを今でも愛用することとなる。

衣服の量販店の力はすごく、Jプレスを扱う個人経営店は、いつのまにか閉店を余儀なくされた。私がその田舎町から転勤してからのことである。私の着用する服の3割くらいはユニクロ等の量販店産のものになったが、Jプレスを扱う個人経営店で学んだ数々の事象は、私のなかで息づいている。

私なりのトラッドの気概なるものは、スタイルを変えないことである。気に入った服は一生といって良いほどの間、同じスタイルのものを着続け、何なら、同じ型番の服や靴を一生オーダーし続けるのが理想である。この点でユニクロは、細々とスペックを変えてくるので少し苦手である。私は、一生同じ型番のものを注文したい、ものぐさの人間である。

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、いつも同じタートルネックのセーターと、ジーンズを好んで着用していた。私も最近は、ほとんど同じ服を着続けている(もちろん洗濯は頻度よく行ってもらっている)。これは個人の軸を定めるうえでは重要なことではないか。ものぐさの言い訳であるが。

しかしながら、こだわりを語ることと、自己陶酔とは表裏一体であると思うので、ブログでもあまり語らない方が良いのであろうが、私の構築したこだわりには、数%の真理が含まれていると思っているので、もし気になる投稿があれば、ご覧いただければと思います。

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