「タイムスタディー」は、ものづくりの生産性改善のために行う手法で、出来事が発生した時間と、その出来事を記録して、後で記録を眺め分析することで、効率を上げるアクションを考えたり、出来事を思い出すための一助とするために使います。このため、タイムスタディーを書くタイミングは、出来事が発生したその時に書くことが大きなポイントとなります。
この手帳は「システムダイアリー」という、今では珍しくなってしまった8穴式のシステム手帳です。システムダイアリーのリフィルは、多種多様で、機能性の高いものが多く販売されていますが、私はタイムスタディーを記録する際には、「24時間ダイアリー」を使用しています。夜間は必ず寝ている方なら、12時間くらい記録できるフォーマットがあるので、それを使うのが良いと思いますが、私はこのフォーマットが好きなので、これを多用しています。
私はこの24時間ダイアリーを、ちょっとしたイベントの発生する日に使用して、出来事を記録しています。電車での移動と、買い物、人と会う時のイベントなどを記録しております。予定を記録するよりも、出来事を記録しています。
24時間ダイアリーは、見開きで使用するのですが、左側のページは、年月日、曜日、その時の天気、その日に行うこと(ToDo)、朝6時から夕方5時までの出来事を記録できます。下の方はメモ欄です。24時間ダイアリーの弱点は、1時間に多くの出来事が発生した時に、記録が行いづらいことが多いのですが、その辺は工夫しながら記録していきます。
見開きの右側は、夜6時から朝の5時までを記録できる欄と、世界、日本、職場、自分の出来事をメモする欄があります。後で読み返す時に、これら出来事が記憶を呼び起こす材料となるので、ネットニュース、新聞記事、その他の情報を記録することをお勧めします。
タイムスタディーは、出来事が発生した時にすぐに書き留めることが望ましいので、例えば電車を降りる時、駅に着いた時、待ち合わせ場所に到着した時など、外で記録することが多くなります。システムダイアリーは小型の手帳なので、すぐにポケットから取り出して記入することができます。逆にいうと、カバンの奥に入れておくものではなく、ポケットや、カバンの中でも取り出しやすいところに入れておくことが、タイムスタディーを記録する上での「作法」となります。
となると、ペンも小型が望ましくなります。パイロットのシャープペンシル(https://amzn.to/4aKNNHo)がちょうど良いサイズです。軸がしっかりしているので、細くてもしっかりグリップできます。
近頃は、電車や駅、喫茶店などで、ノートや手帳に物を書いている人はほとんど見かけなくなりましたが、スマートフォンに記録するよりも、手書きで記録する方が早いこともあります。タイムスタディーを手帳に記録するイベントも、手帳を取り出して書く行為そのものに対し、なぜか恥ずかしい気分を持ってしまいますが、人目を憚らず、人の動きの邪魔にならない範囲で、その場でメモすることを習慣にしています。
皆さんも、タイムスタディーを取り入れてみてください。