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システムダイアリーの魅力とリフィルの利用ガイド

システムダイアリーは、私が30年ほど前に初めて使用したシステム手帳で、小型ながら豊かな情報量を持ったデータベースを構築できる手帳であった。80年代後半がおそらく、システムダイアリーの全盛期であり、その後は著しい衰退と、文具店でシステムダイアリーを見かける機会が激減して、今では東京駅近くの丸善でしか、システムダイアリーを見ることができなくなった。

システムダイアリーのすごい点は、リフィルの色分けと機能を徹底して貫いた点と、サイズを絶妙な大きさに設定したことであり、手に馴染みやすく、すぐにメモを取れる機動性があり、作成した情報にすぐアクセスできるような規律がある。

私は、自分の行動記録を「タイムスタディー」という記録形式で記すことが多いのだが、システムダイアリーは、その時発生したイベントを、すぐに書き留めるための手段として、素晴らしく機能する。昨日も実家に帰って一仕事した時の記録や、すべきことリストの履行をシステムダイアリーの記録に準じて実施してきたが、システムダイアリーは実に有効に働いてくれて、私をサポートしてくれた。

まずは、自分の行うことを「月間応用」(シートNo. C-7)に書き出す。このシートは月単位の記録を効率的に行うリフィルで、日にちに相当する数字が左端に記入されていることが大きな特徴である。罫線は4mm幅で、人によっては書きづらいであろうが、0.5mm以下の筆記幅であれば、無理なく記入できるのではないか。私は、自分が行うタスクを書き出し、タスクが終わったらチェックマークを入れる作業を行なって、タスクの進捗を確認する。この「月間応用」シートは、例えば日々の体重変化、血圧、日経平均株価、円ドル、円ユーロ、その他の日々変動する数字を記録することにも使い勝手が最高に良い。

自由記述のメモや、「タイムスタディー」を記録するためのリフィルは「ショートライン緑」(シートNo. C-24)。緑色は、私にとっては、自由な記載を行うためのオープンさを意味して、とにかくこの緑のシートにメモをとることは、30年ほど前には確立されていた。罫線の間隔は6mmで、あらゆる筆記用具で書き殴る目的にはちょうど良い。両面を利用して記録していたが、今後は、スキャニングの容易さや、データベースのカードとして再利用する際の利便性を考慮し、片面のみに記録しようかと考えている。ただし、60枚入りで440円(税込)とは結構高価なリフィルなので、あくまで書き殴り用メモという位置付けで、両面記載が適切なのかもしれない。

行動記録「タイムスタディー」を記録する、あるいは書き殴った「タイムスタディー」を転記するためには、「24時間ダイアリー」(シートNo. C-44)を使うのが好きである。システムダイアリーには、1日の記録を行うシートが、このシートを含め3種類ある(『日付入りウィークリー』を除く。もっとあったかもしれない)細かい話であるが、先の予定を書いておくのが「日付入りウィークリー」(シートNo. C-4)で、行動記録を記載するためにこの「24時間ダイアリー」を使う。このシートには細々としたイベントを記録するには向いていないが、1日の行動記録を俯瞰する目的には最適である。そのため、細かい「タイムスタディー」はショートラインに書き込み、主なイベントを24時間ダイアリーに転記するのが良いと思う。

支出や収入は「金銭物品出納」(シートNo. C-35)に記録するのが便利。収支の結果は記載せず、とにかく支出するごとにこのシートに記録する習慣をつけるのが良い。昨今のデジタル化は、スマートフォンを見ればほぼ全ての購買履歴を追うことができるであろうが、例えばコンビニでSuicaを使った時の履歴は、金額のみになってしまうので、何を購入したかというサマリーを、このシートに細かく記載することは良いと思う。使う方によっては公共料金やスマートフォンの通信料を月単位で記録すること、子どもの教育費を各々分けて記録するなど、システム手帳ならではの使い方ができるし、カード型データベースのとして機能させると、後で検索するのも容易である。

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今回初めて導入したリフィルは「基本用紙・青(研究)A」(シートNo. C-16)。親に対し適用されている治療の方針について、そのメカニズム、効果、薬を用いることのリスクについてなど、勉強した結果を纏めたい。仕事用にも使おうと思う。私は研究職ではないので、本当の意味での研究は行わないのだが、技術動向をアップデートしたり、新しく触れる技術を勉強するために使用したい。8mmピッチは、正直なところ広すぎる罫線の行間であるが、罫線の色が薄いので、罫線に囚われず、自由に記述するのが良いと思う。あるいは1行の罫線に2行の記録を行おうか。

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