歳をとるにつれ、時間の経過を早く感じる。子どもが家から出て学生寮に入寮した後、家族旅行、私の永年勤続旅行も兼ねて、福岡に家族で行ってきた。福岡は、出張で素通りする程度の訪問が殆どであったが、子どもの受験やその後の手続き含めて、昨年は福岡に2回訪問した。
家族旅行なるイベントは、長らく行っていなかった。子どもたちが小さい頃は、日帰りで各所に行ったことは多かったが、勤続旅行の節目で1泊の旅行に行ったのが最後だったため、泊まりでは10年ぶりであろうか。とは言っても家族全員が集まったわけでなかった。
2023年の春は、コロナ禍から解放された人々が、堰を切ったように観光に訪れ、とにかく人が多かった。子どもの荷物を満載したスーツケースは、新幹線の車内で結構揺れて、ハンドリングが大変だったのを思い出した。
新幹線で博多駅に向かう道程は、修行に似たプロセスを経るため、博多駅に着く頃にはクタクタになっていた。博多駅は、レトロ感と最新感が入り混じった不思議な駅で、珍しい電車が多かったのが印象であった。その後の道程も楽しく、JRと私鉄が入り混じる不思議な路線も興味深かった。目的地に到着した時、昼ごはんを食べる時間が限られていた。駅近くのバーガー屋に入ったが、ここは丁寧にバーガーを作る店であったので、店内で食べる予定を変更して、持ち帰りにしてもらった。
入寮手続きが終わった後、家族を迎えに博多駅に向かった。博多駅は大きすぎるターミナル駅で、待ち合わせ場所を厳密に指定しないと、会うのに一苦労する。20分弱くらいお互いを探してしまった。駅ビルで観光と、少し遅いお昼ご飯を楽しんだが、本場の豚骨ラーメンは、豚骨の匂いが本物で、子どもはほとんど食べられなかった。そしてお土産を購入して、地元では有名なビジネスホテルに向かい、そこにチェックイン後、夕食を食べに、入寮後の子どもと待ち合わせした。お好み焼きがとても美味しく、また、桜が綺麗だった。
翌日は、午前中に集合する前に、散歩がてら神社を訪問した。桜が満開に近く、気持ちの良い参拝であった。そこでは、鯛の形をしたおみくじを釣るアトラクションがあり、幸運にも大吉をゲットした。
入寮した子どもと待ち合わせた後は、大型ショッピングモールに生活必需品を買いに行った。入寮した子どもはまた寮に戻り、オリエンテーションを受けるようだ。残された家族は太宰府天満宮へ。ほとんどの参拝者は、日本語以外の言語を喋っていた。太宰府天満宮の参道は、マーケティング能力に長けた方が企画しているのか、見て楽しい商店が並んでいた。
そして夜にホテルに戻ったが、博多駅およびその周辺の、エネルギッシュな空気に圧倒された。朝もエネルギッシュな空気に満ちており、気持ち良い散歩を楽しんだ。
博多駅周辺は、電車の種類が多彩で、見ていて飽きない。私は車窓から見える景色を見ながら、トラベラーズノートに記入した「タイムスタディー」に目を通した。
その後家族で水族館「マリンワールド」へ。中京地区では名古屋港水族館、関西地区では海遊館に匹敵するくらいの印象(個人的見解)。アシカのショーは、伊豆で見たショーに匹敵する楽しさだった。この水族館は、スタッフの熱意が溢れる感じで、館内も綺麗でよかった。
駆け足で過ぎていった福岡の滞在はあっという間に過ぎ去り、帰宅後、また普段の日常に戻った。
この時入寮した子どもは、無事に進級できたらしく、今日、うちに帰ってきた。