トラベラーズノートは、4冊保有することとなり、一時期自分の中でフィーバーを誇っていたのだが、この動画をアップした後の2回目の倦怠期に入っている。
大きな要因は、システムダイアリーの復活であり、サイズ感で言うと、トラベラーズノートのパスポートサイズと、システムダイアリーが完全な競合となり、リフィルを構成する利便性を考えると、システムダイアリーに軍配が上がりかつ、仕事でも使えることが、システムダイアリーの優位性を際立たせている。もちろん、トラベラーズノートも仕事で使えなくはないが、スケジュールを書き込むリフィルは、システムダイアリーの方が良い。ビジネスや情報管理を前提とした、リフィルの豊富さも、システムダイアリーが圧倒的である。
ただし、万年筆の筆記に対する相性は、トラベラーズノートが素晴らしい。薄い紙でも裏移りせず、安心して、万年筆で筆記できる。書きごこちも良い。
販売している店舗は、圧倒的にトラベラーズノートが多い。システムダイアリーは、25年くらい前には主要な文具店には必ずと言って良いほど置いていた。私は好んで、新宿紀伊國屋の文具ショップ(今は漫画系のショップになっているのか?)や、銀座の伊東屋でシステムダイアリーのリフィルを購入したり、有楽町の交通会館にある、システムダイアリーの本拠地的な場所にも訪問した。交通会館のショップは、気立の良いおばあちゃんや、奈良総一郎さんご本人にもお会いした。しかし今は、東京駅近くの丸善でしか、システムダイアリーの姿を見かけることができなくなった。
トラベラーズノートは、それほど多くの販売拠点を持っていないものの、その世界観に共鳴した文具店が、多数のラインナップを陳列している。トラベラーズノートの本拠地と言える、中目黒の店や、東京駅の店は圧倒的な品揃えであるが、私の住んでいる静岡県にも、隠れた名店が存在する。
沼津駅から徒歩で30分くらいの場所に、小さな古本屋があるのだが、ここにおいてあるトラベラーズノートは、オーナー夫妻のトラベラーズノート愛を感じる。トラベラーズノートのファンは、おとづれる価値がある。中目黒や東京駅のショップで、古本を販売していることもあるが、ここの古本屋から供給されている。確かに趣のある本が多い。
その他、私の住んでいる場所からは、この店を含めて3ヶ所の、トラベラーズノート販売拠点がある。ひとまずは、私が常用している無地のページや、方眼のページはどこでも購入できるので、不自由していない。ただし、陳列されているトラベラーズノートを見ていると、革の表紙の艶がなかったり、ゴム紐が取れていたり、あまり店員さんによる整備がされていないのが気になる。
さておき、倦怠期と熱狂期は繰り返し訪れるのが常であるので、また私は、トラベラーズノートを頻度よく使うことが復活するであろう。それまでは、ちまちまと革を磨いておきたいと思った。