TRIBLOG

Cruel Summer と、残酷な冬の加齢

今日は万年筆を新調した祝いに、久しぶりに歌詞の「写経」を行った。

PILOTの「エラボー」と、PLOTTERの」リフィル。結構良い相性であった。細かい字を薄い紙に書くことは、まるで米粒写経のようであるが、手がこわばりながらも、無事に歌詞の書き取りを終了した。PILOTの「エラボー」は、私にとって癖がありすぎて、弾力がありしなやかなニブは、私に取っては扱いづらかった。

しかしながら、テイラー・スウィフトの歌詞を書き写すうちに、この指が、紙と二ブとの関係を習熟して、最後には何とか、自分の思った通りの筆使いを達成できた。バイブルサイズの紙に、41行もの文字を書いたのは、意外な偉業だと思う。

PILOTの「エラボー」の良さは、筆先を紙に当てるときの精度の高さである。思った通りの着地点に、筆先が紙にあたる。これにより、極小のスペースにペンを走らせることができる。

グリップの適度な太さも良い。繊細な作業をするときには、グリップに力を入れて、筆先を安定させる必要性があるのだが、この万年筆は、忠実に書く人の意思を反映してくれる、太すぎず、細すぎない、絶妙な握り心地のグリップであった。

残念なことに、残酷な冬の気象は、私の筆先を狂わせ、残酷な加齢は、私の持久力の見積もりを狂わせる。目も、新しいメガネを購入して少しは楽になった感じであるが、体調のばらつきにより、再現性を高くはできない。

時は残酷さを時々もたらすが、私はその残酷な現実を受け入れることで、精神の平穏さを保っているのだと思った。

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