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旅に連れて行くカメラは、結局スマートフォンとなった顛末

スマートフォンがガラケーだった頃は、旅に携帯するカメラはデジタルコンパクトカメラだった。私がYouTube動画を投稿しだしてから、旅に携行するカメラは色々と変遷したのだが、結局のところは、スマートフォンに落ち着きそうだと考えている。

旅に携行するカメラに限らず、映像や動画を記録するための機器に求めることは、「すぐに撮影できる」ことと、加えて「すぐに共有できること」と考えるようになった。すぐに撮影できることは、私が銀塩カメラを持っていた頃から求めていたことで、記録に残したいシーンに出会ったら、すぐにカメラを取り出して、すぐに撮影できるようにしたい。動画で紹介したLUMIX LX-5は、10年ほど前のコンパクトデジタルカメラであるが、キャップを外す必要がある以外は、ほぼ、要件を満たしたカメラだった。

コンパクトカメラがスマートフォンに勝る点の一つ、それは、以前は「画質」であった。「以前は」という背景として、スマートフォンのカメラ性能が、ここ数年で急激に進化したため、一眼レフカメラでしか達成できなかったボケの処理など、ソフトウェアで処理できてしまったり、一眼レフカメラではできない暗所での撮影も、スマートフォンではできてしまっている現状を考えると、もはやコンパクトカメラを持ち歩く必要は無くなってしまった。

コンパクトカメラがスマートフォンに勝る点、「速写性」電源を入れておけば、すぐにでもシャッターが切れる操作系は、当たり前のことであるが、スマートフォンと比べ速射性が優れていた。「優れていた」という背景としては、iPhone 15 Pro はミュートスイッチに代わり、ショートカットキーのようなボタンが加わって(Androidスマートフォンには10年以上前から実装されていたと思うが)、カメラに簡単にアクセスできるようになった。Google Pixel も、電源ボタンのダブルクリックで素早くカメラが立ち上がり、抑制されたシャッター音で撮影することができる。

コンパクトカメラがスマートフォンに勝る、最後の砦は、ズームレンズであろう。しかしながら、Google Pixel 7 Pro ではデジタルズーム含めて30倍が可能、iPhone 15 Pro で15倍まで対応できる。なおかつ手ぶれ補正もどんどん進化しているので、下手なコンパクトカメラでは、倍率で負けてしまう。

動画に関してはまだ、私の持っているPanasonic HC-X1500の優位はギリギリ保たれていると思うが、手軽に持ち運べて、手軽に撮影できる点で、出場機会は断然、スマートフォンが多くなる結果となった。ズームのスムースさや、手動でフォーカシングできる点では、HC-X1500が有利で、極論すると、ズームとフォーカシングを手動で行いやすくするために、HC-X1500 を購入した。

このカメラも子どもの生活の変化や部活動を克明に記録できる良いカメラであるが、ここ1年弱、出番がない。あと1ヶ月経ったら、子どもの卒業式で大活躍してくれるだろう。

私のYouTube投稿内容は、旅の記録や、旅に使うモノたちのレビューが多い。このことから、スマートフォンで手軽に移動中の出来事を撮影したり、机上を写した固定カメラで撮影することが多い。私の定義する「旅」は、何日もかけて行く海外旅行や国内旅行はもちろんであるが、たった1時間の散歩も、旅として考えている。そんな中で毎日携行できるカメラは結局、スマートフォンに行き着くという話である。

となると、スマートフォンは動画や静止画の撮影が、上手に撮れる機種が良い。となると必然的に、iPhone の上位機種や、Pixel のProがつく方が選択肢となってしまう。ということで私は、iPhone 15 Pro とGoogle Pixel 7 Pro の2台持ちとなってしまった。これほどまで高級な「カメラ」を使うと、他のコンパクトデジタルカメラの出番がなくなり、かつ、コンパクトデジタルカメラを買う余裕がなくなり、結局のところ、数々のコンパクトデジタルカメラは、メルカリさん経由でお譲りする結果となった。

そのうち、Panasonicのビデオカメラも、お譲りする機会が来てしまうのであろうが、このビデオカメラは、娘たちの結婚式を撮影したあとにしようかと考えている。いつになるかはわからないが。

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