TRIBLOG

メルカリの喜びと憂鬱

メルカリという、自分の持ち物を譲ったり、人の持ち物を譲ってもらったりできるサイトには、大変お世話になっている。趣味が昂じて購入した数々のものが、メルカリサイトを通して、他の人に使ってもらうこととなり、断捨離や、経済的な恩恵、手に入らなかったものを手に入れることができて、とても便利に活用している。

メルカリ初期に取引が成立したのは、おそらくB&Oのポータブルスピーカーだった。デザインが秀逸で、低音がしっかりと響くこのスピーカーは、大音量で再生するのに良好であったが、室内で使うには力を持て余していたことと、使用頻度が非常に低かったので、誰かにお譲りした。

手放すものたちは、その後加速度的に増して、2011年以降に買いためた、スノーピークのアウトドア製品、長らく自宅に滞留していた、ラフマのチェア、寝袋やテントなど、あらゆる物たちを解放した。最近では、昨年購入した、子どもの入試用「赤本」4冊セットを誰かにお譲りした。この本は、受験するとちに持ち寄って、最終的には合格できたので、縁起物であったと思う。

メルカリで数々の取引を成立させるうちに、家の中のものが激減したのは良いのだが、数々の思い出の品も譲ってしまったので、過去に撮影した商品写真をみると、少し寂しい。モノにはそれと共に過ごした思い出があり、モノに触れるたびに思い出が蘇る。

リモワのカバンは、アタッシュケースと、キャビントロリー2つを保有して、合計3つをお譲りした。それぞれに旅の思い出があり、アタッシュケースは飛騨高山に持って行った思い出、ジュラルミンのキャビントロリーは、ペナンや、産地のケルンにも連れて行った。ポリカーボネートのキャビントロリーは、大分に連れて行ったり、実家を何度も往復した。これらは全て、別の場所に旅立った。

そしてメルカリの取引対象はほとんどなくなり、私には、今必要なものばかりが残った。こんなことを書いている最中にも、パフォーマンスを高めるための道具に対する探究心は止まらず、またモノたちが堆積してきている。最近は出品数がゼロになってしまったが、また復活するであろう。

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