タブレット端末は、中学校、高校共に必需品となっているようだ。公立の中学校では市からの貸与品を使用していたが、高校は公立であっても自費で準備するとのこと。推奨はiPadとのことで、その理由は、端末が直感的に操作でき、iPad OSは教育コンテンツが豊富で、WindowsやChrome OS由来のアプリを使用可能とのこと。ハードウェアも、学校のプロジェクターにはApple TVが完備しているとのこと。このことは、教育用機材という分野に上手に進出した、Apple社の勝利だと思った。
新入生の購入品で、疑問があるものがいくつかあるのだが、教科書もその一つになるであろう。iPadがあれば、重い教科書を携帯する必要がなくなるのではないか。制服も、有料の貸し出しにした方がサステナブルで、数年に一度マイナーチェンジする必要性も少なくなるだろう。大学生の購入必需品は、高機能のノートPCであったが、そのうちiPadで良くなるのではないか。中学校ではiPadにサードパーティー製のカバーが付属していたが、レポートのフォーマットがWordを使わなくてよければ、iPadで良いのではなかろうか。大学の生協で売っているPCは高すぎる。
タブレット端末は、Appleが初めてiPadを日本で販売した時に、初代を購入したが、約10インチサイズ(9.7インチ)、4対3の縦横比率画面は、今考えると、本当によく考えられた画面サイズだと思った。読書系のコンテンツが読みやすい。その後、たくさんのタブレット端末が各社から販売され、動画コンテンツが見やすい、9対16の縦横比率が標準になったが、私は今でもiPadの縦横比率が好きである。書籍、特に雑誌系の読み物を読むときは、雑誌のレイアウトをそのままデジタル化したものが多いが、9対16の縦横比(雑誌を読むときは16対9の縦横比)だと、上下の隙間が大きくなり、表示が小さくなってしまう。このことは、現状で学校で使用する教材にも同じことが言えるのではないか。
タブレット端末のサイズについては、かつてはA4サイズのドキュメントをスキャンした時に、再現性高くA4サイズを表示できる端末のサイズを考えると、画面は12インチ程度が必要と考えていた。10インチでは小さく、図表があると見づらくなってしまう。
漫画を読むには8インチくらいがちょうど良いことに気づいた。漫画本と同じようなサイズで読めて、重量もさほどないので寝ながら読みやすい。PCに特化されたレイアウトのWebページも読みやすい。手頃な大きさで持ち運びしやすい。新しく購入したタブレット端末を触ってみて、大きさの手頃感に感心している(タブレット端末はこれ:https://amzn.to/43qZkZL)
読書用端末を考えると、Amazonの Fire (https://amzn.to/4a3hD9S)を使わざるを得ない。本の購入をkindleアプリから直接購入できるのがFireのみだから。これは特に、漫画本を連続的に読みたくなった時に、Fireの方がストレスが少ない。しかしながら、これで映像コンテンツを見ようとすると、スピーカーのしょぼさでストレスを感じることがある。以前のFireは、コスト度外視で音にもこだわっていたと思うのだが、Amazonが供給するタブレット端末も、先述のようなタブレット端末が市場にたくさん投入されている現在においては、コストを下げるのは大きな命題なのであろう。
kindleといえば、Amazonの黒船が日本に上陸する前に、Amazon USのアカウントを取得して購入したkindleが懐かしい。キーボード付きの電子ペーパー製kindleは、今でもその表示機構が引き継がれており、読書好きの必需品になっているかもしれないが、待ち受け画面がとても洒落ているので好きだった。2013年くらいに購入したが、今でも3G回線がタダで使えるのも良かった。この機種は、Wifiとセルラー併用機種であり、セルラーの通信料はAmazon持ちという太っ腹な端末だった。この頃のAmazonは、端末をコスト度外視で普及させる戦略をとっていたと思う。
タブレット端末は、そう簡単には壊れないので、家にはタブレット端末が増殖する。かといって使いこなされた端末は売却もしにくく、結局家にはタブレット端末が溜まってしまう。そんな中、Appleのタブレット端末は、結構長く使える端末だと思った。初期投資が高くなってしまうのは仕方がない。
しかしながら、子どもが3年間使うタブレットは、私のお下がりを与えようと考えている。教育用品の初期投資に、諸々の疑問点を持っているというのは先述したとおりであるが、増殖するタブレット端末の活用先を模索しているというのも、言い訳の一つであるし、本音としては、教育費の高さに高さに音をあげているからである。