仕事のことが気になり、眠れない日々が続いていたのは、私の私の20代の時期であった。極度の睡眠不足は、心身ともに悪影響を与え、薬に頼ると、さらにひどくなることを体感した。その体験もあってか、今は熟睡できないまでも、睡眠不足で苦しむことは激減している。

2000年後半から爆発的に普及したスマートフォンによって、大きなディスプレイと、ひっきりなしに訪れる通知は、私たちの生活にするりと入り込み、私たちの睡眠を脅かしている。夜寝る前にSNSを見たり、投稿しているサイトのレスポンスが気になったり、スマートフォンに束縛され、夜の寝つきが悪くなり、また、夜起きた後にもスマートフォンが気になり、睡眠を忘れてディスプレイに見入ってしまう。

2010年代に入り、スマートフォンを使って、睡眠の質を測定するアプリが登場した。加速度センサーやマイクを利用して、その人の睡眠サイクル、睡眠時間をもとに、睡眠の質を定量化する。これである程度、入眠の時間と起床時間(起床時間はほぼ一定しているが)を把握できるようになった。

その後、スマートウォッチで精密な睡眠測定を行えるようになり、睡眠の深さ、心拍数、呼吸数、皮膚の表面温度を測定して、数値で睡眠の質を把握するのに加え、グラフで細かく分析できるようになった。

上の写真、これはGARMIN TACTIX 7 AMOLED の画面。ボタンを押すだけでさまざまな数値を呼び出すことができる。SLEEP SCOREというものが睡眠の質を睡眠時間を簡単に表記している。私はなぜか、言語設定を英語にしているので英語表記されている。

上の写真、一番上が睡眠スコア。かなり悪い。途中で起きてしまい、読書などしてしまったことが大きい。入眠時間と起床時間から、夜中起きてしまった時間を差し引いて、睡眠時間(DURATION)を算出している。下の色分けは睡眠の深さである。

これが睡眠の深さを表したもの。Awake は起きた時間。実は何度も目が覚めている。途中で完全に起きて読書していた。REM はレム睡眠。これは1.5時間くらいの周期で深い睡眠状態と主に現れる正常なサイン。Light は軽い睡眠状態、Deepは深い睡眠状態。最近の私は、横になった後は急激な眠気に任せて入眠することが多いので、大体Deepな睡眠状態となるようだ。その後はトイレに起きることが多く、細かいAwake のサインが出てくる。この日は一度起きた後、寒さで何度も目が覚めてしまった。

トータルの睡眠時間を、睡眠状態の深さに分割した際の割合。Deepの睡眠時間が長いと、すっきりとした起床感を得ることは、体感的にわかっている。睡眠時間の長さもポイントであるが、いかに深い睡眠を得るかが重要である。

上のグラフは、1週間の睡眠グラフを表したもの。月曜日は祝日につきよく寝た。週のイベントと、睡眠時間との関係がよくわかる。

上のグラフは、睡眠スコア(SLEEP SCORE)を示したもの。なぜ水曜日(W)が良いのかがわからないが、飲酒量との関係が大きいと考えている。酒を抜いた日は、睡眠スコアが高い数値を示すことが多い。この日はビールを飲んだはずだが、量が少なかったかもしれない。

熟睡した後の起床時の喜びは、何者にも変え難い。今後も分析しながら睡眠の質を上げていきたい。今は「熟睡者」なる本を読んで勉強中。

投稿者 junjitee

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