2011年の東日本大震災のあと、計画停電が行われた。事前に連絡されていても、家の周りが全て電源を失った風景と、少し遠くの建物には、あかりが灯っていたことがとても印象的であった。
計画停電を経験して以降、懐中電灯の常備に力をいれて、部屋のいたるところに懐中電灯を置くこととなった。スマートフォンでは光の量が足りないので、懐中電灯を用意した。
懐中電灯以外には蓄電池を増やした。何を血迷ったか、ソーラーパネルと蓄電池の組み合わせ。ソーラーパネルでの発電は、集合住宅のベランダでは不利になることを実感した。建物の影となって、日が差し込む時間が限られているからである。ベランダの置く場所や角度を検討して、ベターな置き方を探した。残念ながら、スマートフォンを定常的に充電するには、やや足りない充電量を、1週間程度で蓄電できる程度であったが、貴重な経験である。
蓄電池はあくまで、緊急時のために電気を貯めておくという考えのもと、携帯用の蓄電池を増やした。こまめに満充電しておき、日常的に使いこなすことで、小型蓄電池の置き場所や個数を把握することとした。
電源を喪失しても、暖をとれる仕組みを導入した。2011年のときは何を血迷ったか、炭と七輪をホームセンターで購入して保管していた。これらは10年後、テスト的に燃焼させた以外は使用されず、廃棄することとなった。
かわって、暖を取る手段として、石油ストーブを導入した。もともと我が家は石油ファンヒーターを使って冬の暖房を行っているので、燃料の確保は問題なかった。石油ストーブは、簡易クッカーになるのも良い。通常は上にやかんを乗せ、湯を沸かすのに使用していたが、鍋料理などできるので、いざというときに用途が多く便利であると考える。
しかしながら、電源を長く消失した時への備えは、全然足りていない。長期戦に備えた際には「車中泊」を想定した、電気自動車あるいはハイブリット車の導入が必要か、色々と考えている。